※あわせて「第11回医療現場報告会を開催致します!」もご覧ください。
医療現場報告会とは…
毎年池袋理数セミナーの卒業生や保護者の方をお招きして、現在行っている活動やお仕事についてお話していただいています。実際に医療現場でご活躍されている卒業生の先輩方や、保護者様からのお話を聞くことで、現在受験勉強中の在校生や学生の卒業生が、より将来を明確にしていくきっかけや自分の視野を広げられる貴重な機会となっています。
自分で道を切り拓く!
先生にはターニングポイントや今までの原動力となった事柄をお聞かせいただきました。そして何より、自身の歩みたい道に進むためには「自分で必要なことは何かを考え、調べて、一つ一つを明確にしていくこと。それを実現するために積極的に行動すること」が大変重要だということを教えてくださいました。
医学部合格への原動力
今では、医師として大変お忙しくご活躍されていますが、受験生時代は、医学部に合格するために朝から晩まで勉強漬けの日々を送り、勉強方法の見直しや時間管理、心身のメンテナンスなどの自己管理を徹底する努力を行ったそうです。
そういった日々を支え、医学部合格への原動力となったのが次の二つです。
・目標に掲げた進路を目指す確固たる理由
・自分の立ち位置を把握(置かれている立場を理解する)
これらを明確にしていくことで、勉強の成果がなかなか感じられない時期も継続して勉強に対して奮い立つことができ、見事医学部へ合格されました。
医学生時は文武両道を目標に
入学時に、受験生時代に培った勉強方法で「絶対に試験にも合格し、留年もしない!」と決意。勉強だけでなく、部活動やその友人たちとの交流、ご自身の趣味で旅行に行くなど充実した日々を送り、大学生活の喜びを感じたそうです。また病棟実習が始まる頃からキャリアデザインを始め、複数の病院を見学したり、先輩や友人などの話を聞いたりと足を使って積極的に情報を集め、その後の進路を決定されました。その中で海外留学についても当時漠然と興味があったため、視野を広げるために国際学会にも参加し情報を得たことは、この後の海外での留学経験へとつながっていきました。
海外での研究は信頼の獲得が重要
大学卒業後、研修医を経て、泌尿器科医4年目に、引き続き今の仕事を続けるか、以前より興味のあった海外留学をするかを検討され、新たな環境で学びを得るため海外留学の道に進まれます。
海外に行ってからは、まずは現場の人たちの信頼を勝ち取ることが重要なミッションとなりました。「決められた期限までに成果の報告ができるか」や、「わからないことを的確に伝え、解決に向けて積極的に動くことができるか」等、周りから求められることを達成するために尽力されました。また研究成果に対しても信頼性を確かめるために、再現性を厳しく追究されます。何度も繰り返し実験を重ね、多くのデータを収集し、成果を上げるために大変な努力を重ねたそうです。
海外留学は、研究の成果だけでなく、日本とアメリカとの医療システムの違いやコミュニケーションの重要性などの多くの学びや医療のトップランナーとの出会いがあり、かけがえのない経験となったそうです。
医師として働く上で大切なこと
現在は、日本で泌尿器科医として勤務されています。専門分野での医師として活躍されながらも研修医の指導へ携わり、今後さらに社会貢献するためには自分にはどのようなことができるかを日々模索していらっしゃいます。そして、お仕事される中で大切にされていることは、第一はチーム医療。一人で医療を展開することは不可能で、医師をサポートしてくれるスタッフの方々と協力をしていくことが大変に重要となります。また多忙な中でも「問題解決能力」「コミュニケーション能力」「判断力」を磨いていくことや、必要な情報を収集するためにアンテナを張っておくこと、そして心身ともに健康であることの重要性を教えてくださりました。
◇生徒の感想を一部ご紹介いたします◇
・将来医者になったら臨床と研究をしたいが、実際には両立は難しいと思っていました。今日の話を聞いて時期をずらせば可能だということを学べました。また海外留学への興味を持つことができました。(高卒・男子)
・今までは日本での医学生・医者をイメージしていましたが、先生の話を聞いて海外に行くのもいいなと思いました。先生のような医学生になった後も努力を惜しまない人になりたいと思いました。(高3・女子)
・海外留学の話を聞き、日本と海外の医療が大きく違うことを知った。将来は国内だけでなく海外にも視野を広げ、自分の目指す医師像をより具体的にしていきたい。(高3・男子)
・実際に診療を行うのはもちろん臨床実験にも携わり医療の進歩に貢献していきたいです。(高2・女子)
・医師になりたいと思っていましたが、研究という面では考えていませんでした。今回の話を聞いて研究は面白そうだと感じました。(中3・男子)
◆卒業生の感想を一部ご紹介いたします◆
・海外留学してみたいという漠然とした思いを抱いているのですが、留学した人たちはどのように働いているのだろうかという興味や、留学に対する不安を持っていました。先生の話を聞いて留学に対する不安が和らぎ、将来留学をしようという意思が強くなりました。(医学部1年)
・先生のこれまでの人生のターニングポイントやキャリアのお話を聞き、私の理想とする医師像をより具体的にすることができました。泌尿器については大学2年生の後期で学んでいたので研究内容にも大変興味を持って聞くことができました。ありがとうございました。(医学部3年)
・今回非常に興味深いお話をありがとうございました。今回の発表を聞いて、私自身考えさせられることばかりでした。今度ゆっくりお話できたら嬉しいです。(現役医師)
・日々勉強していることを知り、自分も違った立場ではありますが、医療人として頑張っていきたいと思います。チーム医療の大切さをお話されていたことが一番印象に残っています。またいろいろとお話聞かせてください。お会いできるのを楽しみにしています。(現役薬剤師)
最後に…
先生にはご多忙な中でしたが、医療現場報告会の趣旨をご理解いただき、後輩たちのためにとご準備してくださいました。内容もご自身の経験を具体的でわかりやすく、感じたことなども率直に伝えてくださいました。多くの生徒や卒業生が自身の将来像を今までよりも具体的にイメージすることができたようです。また興味はあっても具体的なイメージをしにくい「研究」や「海外留学」についても身近に感じられたようです。今回学んだことの中には、今すぐに実践できることもたくさんありました。聞いて満足して終わりにするのではなく、未来へつながる「行動」へ繋げていきたいと思います!この度は大変貴重な機会をありがとうございました!
※本企画は、「池袋理数セミナー卒業生の会」に所属する卒業生が企画しています。
卒業生の会は、池袋理数セミナーでのかけがえのない経験を後輩の皆さんへ伝えたい、応援したい、という想いから、2005年に卒業生たちが自ら立ち上げた組織です。
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